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東山民商ニュース 2007年11月12日号

橋本事務局長の華麗な一日

観光客もまだ姿を見せない早朝、八坂通りを自転車で上ってくる男がいる。多少人相が悪く、ガニ股でペタルを漕ぐ格好も垢抜けない。言っておくが、彼は歩行も自転車もガニ股である。これは終生変わらないだろう。とにかく無類の頑固者なのでである。

ガニ股氏は駐車場に自転車をほりこむと、急ぎ足で東山民商事務所にやってきた。そして私が入り口に立っているので少し驚いたが、さほど気にしている様子もない。ガチャガチャと鍵を開けると炊事場に直行し、お茶とコーヒーを火にかけるとタイム・カードを打ち込んだ。時刻は六時三十六分。歳を取つて早く目が覚めるせいか、或いは家から追い出されるせいか、決まったようにこの時間に出勤する。

彼は元々せわしない男で、なぜか事務所の中を五、六度往復し、トイレの中を覗きこみ、「うん」とうなずいてから、やっと自分の席に腰を落ち着けた。もし私が来ていなかったら、所内やトイレの掃除をするのか、その点は不明である。

椅子に座るなり彼は「何か急用ですか」と尋ねた。

私は密かに取材をするために来たのだから、急用など有るわけはない。しばらく雑談を交わしているとコーヒーが沸いた。

ここで私生活に立ち入るが、彼は自他ともに認める食通で、自分でもいろいろな料理を作る。別に女房に強要されているわけではなさそうだ。私は一度も彼の料理を食べたことはないが、本人が職業を間違えたと言っているぐらいだから、腕前は相当なものだと信用するしかない。

怪しげな料理はともかくとして、夫婦仲はいたって良好と見受けられるが、どちらが惚れているのかなどと野暮なことは聞かない。一応は相思相愛としておく方が無難であろう。九州男子の彼は、また大変な酒豪でもある。ときたまスナツクに一緒行くと「フレーフレー吉田」「エエゾー色男」「ガンバレー、この野郎」と意味不明な事を叫び出す。元応援団長は野球場とスナックの区別がつかないのである。

まあこれ以上私事を暴露すると責任問題になるので、話を元に戻します。

しばらく事務所で話している内に、私の用件が大した事でないと判断したのか、パソコンに向かう。今夜の三役会のレジメを作っているらしい。邪魔をしていはいけないので、このへんで退散した。

事務所では、この後九時から十時まで馬場、服部事務局員と今後の方針や行動予定の打ち合わせをして、それが終わると各自が仕事に取り掛かる。

私は「民商ニュース」の発刊日である水曜は必ず事務所に行く。せっかちな橋本事務局長は、原稿の届くのが遅いといらいらして事務所の中を走り回る。私の方はコーヒーを飲みながらのんびりと刷り上がるのを待っている。コーヒーを入れてくれるのはほとんどが彼で、私も有り難く頂戴する。たかが一杯のコーヒーであるが、こういう心遣いは喉にしみる。

新聞の区分けが終わると、金勘定に忙しい馬場次長やマイ・ペースの服部事務局員を尻目に彼は事務所を飛び出して行く。

新聞のない日は、事務局員は午後から会員訪問をし、夕方にいったん帰社して、夜は祇園界隈を回る。

東山民商の場合、地域支部と料飲支部があるから他の支部とは異なり、夜の方がいそがしい。

近頃の祇園界隈は不景気で、廃業する店も多い。地域の活性化と共に料飲業の存続も避けて通ることが出来ない問題である。行政への要望や会員同士の突っ込んだ話し合いが必要であろう。

東山民商も会員減の中で馬場・橋本さんの定年を間近に控え、大きな山場に差し掛かってきた。この難所は全会員が一致団結せねば乗り越えられない。

三役会でも十五日に拡大と財政について真剣に討議します。常任理事会や理事会でも意見交換がなされます。前進か、衰退か、重大な岐路に立つている事を私達は。はっきりと認識しなければなりません。

今日もまた会員の「フレーフレー橋本」の声援を背に、我らが「ガニ股事務局長」は街を駆け回る。

東山民商は今が踏ん張りどころです。皆でがんばって盛り上げていこうではありませんか。

前田記